各メーカーから様々な製品が販売されていますが、目的や錆の状況もしくは上塗り

の種類によって採用する材料が決まります。   

なぜ上塗りが必要なのでしょうか。それは錆止塗料の特徴にあります。錆止塗料は

紫外線などに弱いという難点があります。そこを補う役目をするのが上塗塗料なの

です。塗装とは様々な利点を持った材料を重ね合わすことで目的達成できるのです。

住宅用上塗り塗料一覧 規格名 特徴 価格など
 合成樹脂調合ペイント
 古くから使用されている一般的な
 ペンキです。
 
 安価である。
 塩化ゴム系樹脂塗料
 20年ほど前まで鋼構造物に多く使
 われてきたが、塗料の発展により
 減少傾向にある。
 
 一般的である。
 ウレタン樹脂塗料  
 耐候性に優れている。
 最も多く使用されている塗料で実績
 も確かである。
 現在では1液タイプや弱溶剤タイプ等
 種類も増えているので一概には評価
 できない。
 
 一般的である。
 シリコン系樹脂塗料
 耐候性に優れ、親水性があり自浄
 効果がある。
 非常に使いやすく実績も確かである。
 現在では1液タイプや弱溶剤タイプ等
 種類も増えているので一概には評価
 できない。
 
 やや高価である。
 フッソ系樹脂塗料
 耐候性に非常に優れている。
 一時注目されたが次の塗替えが
 しにくい事や価格に見合う程の
 耐候性がないとの判断から、最近
 では減少傾向にある。
 
 高価である。
 無機・有機ハイブリッド型塗料
 耐候性や低汚染性に優れ、最近
 では最も注目されている。 
 無機の良さと有機の良さをあわせ
 持った高性能の塗料である。
 
 高価である。

金属部の塗装で一番重要なのはこの下地調整(ケレン)です。この工程で手抜きする

と、いくら良い材料を塗ってもすぐに発錆します。発錆の度合いによりケレン方法や

グレードがかわってきます。

ケレン方法・種類の一覧 ケレン方法・種類 用途 方法など
 
 サンドブラスト
 
 新設時の鉄鋼物の黒皮完全除去。
 塗替時の旧塗膜完全除去に使用

 骨材を専用の機械を通して高圧
 で被塗物に打ちつける。
 専門技能が必要とされる。
 最近では、骨材の代わりにドライ
 アイス等を使用したブラスト方法
 もある。
 
 
 電動工具ケレン

 

 新設時の鉄鋼物の黒皮除去。
 塗替時の旧塗膜除去に使用。
 完全除去をする場合はサンドブラスト
 の方が効率が良い。 
 
 電動サンダーや電動チゼルを
 使用する。

 手工具ケレン
 

 発錆が少ない時や簡易なケレンで
 よい場合に選択する方法。
 火気が使用できない場合などにも
 用いられる。
 
 手工具や研磨紙等を使用して
 人力でおこなう。。
 
 ウォータージェット
 

 発錆の他に他の汚れが多く付着して
 いる場合や火気厳禁場所で高グレード
 のケレンが要求される場合などに用.
 いられる。
 
 錆や死膜はサンダー等で除去。
 活膜面は汚れ及び付着物除去。
鉄部のケレングレード 被塗面の状況 ケレングレード 方法など
 
 点錆が進行し、板状に近い状態や
 こぶ状錆となっている。発錆面積は
 30%以上。
 
 2種ケレン  サンダー等の動力工具による錆
 および旧塗膜の全面除去。
 
 点錆がかなり点在している。
 発錆面積は15%を超え30%未満。
 
 3種ケレンA  錆や死膜はサンダー等で除去。
 活膜面は汚れ及び付着物除去。

 点錆が少し点在している。
 発錆面積は5%を超え15%未満。
 
 3種ケレンB  錆や死膜はサンダー等で除去。
 活膜面は汚れ及び付着物除去。
 
 点錆がほんの少し点在している。
 発錆面積は5%以下。
 
 3種ケレンC  錆や死膜はサンダー等で除去。
 活膜面は汚れ及び付着物除去。

 発錆はないが、旧塗膜のわれ・ふくれ
 ・はがれの発生が認められる。
 塗膜異常面積は5%以下
 
 4種ケレン  汚れ、付着物、白亜化表面の除去

金属の種類によって錆も様々あります。鉄であれば赤錆、アルミ

であれば白錆が発生します。

錆とは金属が本来の姿に戻ろうとする自然な現象であって、これ

を止めることは容易ではありません。

私どもは防錆管理技士の資格を持ち、その知識を最大限活用して

皆様のお役に立てればと考えております。

※アルミ面などの白錆は極力電動工具を使用せず、錆のみを手ケレンにて落としていく。

錆止め種類一覧 規格名 特徴・用途 価格など
 エッチングプライマー

 鉄鋼物を作成した場合、出来上がっ
 てすぐに錆止塗料を塗れない場合
 などに、短期の防錆材として使用す
 る材料。
 上に塗る錆止材との密着力を上げる
 効果もある。
 
 最近ではほとんど
 使われない。
 エッチングプライマー

 鉄鋼物を作成した場合、出来上がっ
 てすぐに錆止塗料を塗れない場合
 などに、短期の防錆材として使用す
 る材料。
 上に塗る錆止材との密着力を上げる
 効果もある。
 
 最近ではほとんど
 使われない。
 一般錆止め
 通常は内装など風雨のかからない
 場所で使用する。
 防錆効果はそれほど望めない。
 
 非常に安価である。
 鉛系錆止め
 鉛の種類で様々あるが主に外部用
 として古くから使用されている。
 防錆効果はそれほど望めない。
 
 安価である。
 環境問題から最近
 では減少している。
 変性エポキシ錆止ペイント
 最近では最もポピュラーな材料です。
 発錆の状況を選ばずつかえます。
 金属との密着力も強く防錆効果も
 ある程度は望めます。
 ケレンの種類もそれほど要求されま
 せん。
 
 一般的な価格であり
 、最近では最も多く
 使用される。
 エポキシ樹脂錆止ペイント
 密着力・防錆力ともに優れた材料
 です。 ただしケレンの種類はサン
 ドブラストに限られます
 
 高価である。
 
 耐熱プライマー
 プラント設備などで熱が発生し、被塗
 物自体も熱くなる場合に用いられます
 。上塗りも勿論耐熱塗料を使用しなけ
 ればなりません。ただ、ケレンはサンド
 ブラストか電動工具ケレンの高グレード
 なケレンを要求されます。
 
 高価である。
 錆転換プライマー  
 鉄鋼物の腐食が激しく、ケレンが出来
 ない場合やケレンが出来ない状況下
 で用いられます。
 錆を不動体化させる効果があるようで
 すが詳細は不明です。
 
 高価である。